皇室の「4つの財布」
天皇が長年取り組んでいる魚類研究を補佐する職員にも、内廷費から支払われている。天皇や皇太子の判断で自由に使える“小遣い”は残り約1割の「その他雑費」に含まれ、内廷皇族1人平均500万円程度という指摘もある。
皇后が障害者支援施設の工芸展で購入した折り鶴のアクセサリー代(800円)や、学習院目白キャンパスの「オール学習院の集い」に参加した愛子内親王が学食で食べた「カツ丼」(380円)と「お団子セット」(150円)などは、“お小遣い”の使い道の一端だ。
また、愛子内親王がこの夏の3週間、英国へ短期留学した際の費用(約60万円)も内廷費から支払われたと考えられる。将来、結婚すれば皇室を離れなければならない女性皇族に対しては、「教育」は私的な行ないということなのだろう。
時折公開される「天皇の運転姿」で、ハンドルを握るホンダ・インテグラも内廷費で購入されたものだ。
「そのうえで内廷費は『内廷経済主管』の名義で設けられた口座で管理され、経済顧問の助言のもと投資運用もされている。“天皇銘柄”には、インフラ企業や大手都市銀行などが含まれているとされ、売買益より配当を重視する長期投資が基本だといわれている」(皇室ジャーナリスト)
※週刊ポスト2018年9月21・28日号