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市販されている「ある薬」が三大疾病に効く説は本当か?

身近な薬が良い?

 市販されている“ある薬”が三大疾病に効くと注目されている。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏がいう。

「心筋梗塞や脳梗塞など、血管の詰まりが原因である病気の予防には、鎮痛剤として知られるアスピリンを投与すると効果的だということが分かりつつあります。予期せぬ副作用が出にくいのが特徴です」

 2002年の研究では、アスピリンを常用している人は心筋梗塞で25%、脳卒中(脳梗塞・脳出血)でも22%も発症リスクが下がったという報告もある。さらに、がん予防効果についても論じられている。

 奈良県立医科大などの研究グループが今年行なった報告では65歳未満の糖尿病患者を、低用量のアスピリンを服用する群と服用しない群とに分けて追跡調査したところ、服用していた人のほうが、がんになるリスクが3割強低かった。

 アスピリンは解熱鎮痛薬の主成分であり身近な薬だが、これらの病気の予防のためにと自己判断での服用は厳禁だ。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師が指摘する。

「アスピリンには、血液が空気に触れた際に固まるのを妨げ、出血が止まりにくくなる副作用がある。その結果、胃潰瘍や脳出血などの重篤な症状として現われることがあります。研究で予防効果があるとされた量は、市販のアスピリンの3分の1錠分以下という少量でした」

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