既存の薬であっても、たとえば糖尿病薬を糖尿病患者以外に使うことは保険適用外となり、自費診療となる。医療費削減のため、これらの薬を“予防薬”として保険適用が受けられるようガイドラインを変えるよう働きかける動きも一部で出ている。
三大疾病が予防できる──夢のような話だが、日本在宅薬学会理事長の狭間研至医師はこう釘を刺す。
「がんを発症する原因が詳しくわかっていないとはいえ、喫煙や運動不足、飲みすぎや食べすぎ、過度のストレスなどが、がんの発症リスクを上げていることは間違いない。それらを改善することが、今からできる“がん予防”の第一歩です」
※週刊ポスト2018年9月21・28日号