ビジネス

不動産会社の“副業” 特性を活かしてカーシェアリング展開

駐車場数も業界トップレベルの急拡大

 不動産というジャンルからは想像しづらい“サイドビジネス”を展開している企業がある。

「三井のリハウス」や「三井のリパーク」を手掛ける三井不動産リアルティは、その特性を活かしてカーシェアリングを展開している。

「弊社の強みは、すでに全国1万4000か所で展開している駐車場・三井のリパークを利用できることです」(三井不動産リアルティ・シェアリング事業本部の松山遥氏)

 カーシェア事業には、多くの車を置く駐車場が不可欠で、なおかつ立地の良い場所にあることが欠かせない。この2つの要素を備えた三井のリパークに車を置く「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、コンパクトカーはもちろんのこと、高級車やキャンピングカーまで幅広い車種を揃えている。例えば、ベンツだけでも現在20車種が用意されており、いずれも9800円(24時間)以下で使うことができる。コンパクトカーなら10分130円から利用できる。

「入会費は無料で、会員数はすでに9万人を超えました。東京23区を中心に1922か所のステーションに、3276台の車を配置しています」(同前)。

 今後も積極的に車両を増やしていく予定だという。

※週刊ポスト2018年10月5日号

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