2017年10月に行なわれたWBA世界ミドル級王座決定戦(ハッサン・ヌダム・ヌジカム戦)で見事ミドル級王者に輝いた村田諒太。その“国民的試合”で「後ろに映っている美女は誰だ!?」と話題になったのが、ラウンドガールを務めた神部美咲と蒼怜奈だ。リング上では静かに微笑むだけだった彼女たちが、世界戦の裏側を語った。
神部:よくラウンドガールって呼ばれますが、それは和製英語なんです。私たちが所属するフジテレビさんの番組『フジボクシング』では、本場アメリカに合わせて「リングガール」と名乗っています。
蒼:主な仕事内容は、ラウンド間にリングに上がって、次のラウンド番号が書かれたボードを掲げて周回したり、勝った人へのトロフィーの贈呈をしたりすることです。
神部:あと大事なのがヒーローインタビューを“飾る”こと。カメラを向けられた際に、私たち2人は選手の左右斜め後ろでキレイな三角形ができるように立たなきゃいけないんです。
蒼:「前に出すぎず、後ろになりすぎない」。村田選手は背が高いのでやや近くに立ちましたが、選手の背の高さに合わせて立ち位置は瞬時に整える。
神部:例えるなら結婚式の高砂に選手がいて、私たちはその装花みたいなイメージだよね。
蒼:花のように無言で祝福するのが役目だね。だから本当は嬉し涙はダメなんだけど……。