「次世代の政治家に求められるのは、役人が国民の人生まで決める官僚主導を排すること。橋下さんは知事や市長時代、大阪商人の発想で役人が決めた役所の仕組みを壊していった。進次郎さんの父の小泉純一郎さんは、1人で郵政民営化を言い続けた信念の人だったが、進次郎君はどこが偉いのかまだよくわからない。
農業のことを熱心に勉強していたようだが、日本の農業をどうしようというのか見えてこない。リスクを取らなかった総裁選の対応を見ると、官僚と対峙するより、官僚がお膳立てした安全な生き方に乗るタイプという印象を受ける」
確かに、進次郎氏はリスクに敏感で父や橋下氏のような政治的大博打を打つタイプではなさそうだ。
となれば、今回は分が悪いと見て早々にポスト安倍のネクストバッターズサークルを出て、「菅内閣の官房長官」あたりをめざして修行を積む戦略に切り替えたということか。
※週刊ポスト2018年10月12・19日号