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2018.10.13 07:00  NEWSポストセブン

パラレルキャリアで猫本屋を開業した49歳会社員の「目標」

考えごとをする猫店員

■本気で思っていれば、背中を押してくれる人が絶対に現れる

──お客さんに飽きられないために、何が必要だとお考えですか?

安村:うちの本屋は住宅街にありますから、近所の方だけに来ていただくのでは成り立ちません。事業計画を立てた時からリピーターを増やすことを目標にしていました。そのためには、まずは棚に並べる本のラインナップを豊かにすること。猫をテーマにした本といっても、タイトルに猫が入っているようなわかりやすい猫本だけではなく、「えっ! この本に猫が出てくるんだ」と、お客さんが思わず手にとってしまうような本を置きたいと一生懸命探しています。

──安村さんは接客業も未経験で本屋を始めたわけですが、お客さんとの付き合い方については慣れましたか?

安村:来てくださる方の多くは猫好きで、店員の猫たちにも優しく、猫本を買うなら『Cat’s Meow Books』でと言ってくださる方もいるのでありがたいですね。ただ中には、本には目もくれず、猫と遊んで写真を撮って帰って行かれる方がいる。そういう方にどう接していいか、戸惑うところはあります。とはいえ、その方がうちを友達に話してくださって、その友達が来て、本を買ってくださることもあるんですよね……。そういう意味では、必ずしも本を買ってくださらなくてもいいので、来てくださる方を増やしたいです。

──開業して1年ですが、次の目標は何でしょうか?

安村:先ほども述べたように、外(お客さん)から見ると続いているのが一番で、中(僕自身)から見ると、飽きずに続いているのが一番だと考えています。そのために、今、3段階を考えています。まず、開業してこの1、2年は、『Cat’s Meow Books』という「場所」の認知度を高め、リピーターを増やす。その次は、安村正也という「人間」がもう少し外に出て行って、安村への興味を高める。そして3つ目の段階は、まだはっきり見えていませんが、場所や人間を超える、何かが必要だろうと。独自の「情報」なり「知識」でしょうか。

 その何かを提供できるようになったとき、もしかしたら、『Cat’s Meow Books』だけで食べていけるのではないかと思っています。恐らく、その頃は定年していますが(笑)。

──安村さんには、いくつからでも、新しいことを始められると教えられます。

安村:本のイベントなどをすると、かつての僕のように、もやもやしている方が多いことに気付きます。一つの仕事で100%満たされれば、それはそれで素晴らしいことですが、そうでない人には、立ち位置を複数持つことをお勧めしますね。

 僕の場合、本屋をやりたいというぼんやりした願望が、現実として動き出したのは、内沼さんのセミナーに行ってからでした。本気で思っていれば、背中を押してくれる人がどこかのタイミングで絶対に現れるんですね。ですから何かやりたいことがある方は、思い続けること、言い続けることが、実現の第一歩だと思います。

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