ビジネス

パラレルキャリアで猫本屋を開業した49歳会社員の「目標」

自由気ままな猫店員

■小商いは「2人制」がオススメです

──本屋を始め、精神的に満たされているというお話でした。一方、平日も週末も働かれているわけで、自由な時間がなくなっている点についての時間的負担は感じませんか?

安村:本屋を始めるにあたって不安だったのは、インプットの機会が減ることでした。仰るように、遊びに行くような自由な時間が減るからですね。しかし、杞憂でした。僕はここに居れば、お客さんが来てくださり、何らかのコミュニケーションが生まれる。猫好きの方って話好きの方が多いんですよ。それからこうやって取材を受けて、予期せぬ方とつながったりもする。場所があると、居ながらにしてインプットができると知って、これは凄いことだなと。本屋に限らず、店を構えている人はみんなそうなんだと思いますね。

──体力的な負担はいかがですか?

安村:今のところ負担は感じていません。むしろ、もやもやしていた頃に比べてぐっすり眠れるようになりました。平日、店に立っている妻とは、交代で休みを取るようにしています。

──奥さまとは公私共に良きパートナーですね。

安村:本屋に限らず小商いをやるなら、夫婦でなくてもいいのですが、信頼できるパートナーがいるかどうかによって、活動の幅が大きく変わってくると思います。一人でもできると思いますが、一人でできることは限られているので。僕も最初は一人で本屋をやるつもりだったので、土日だけ物件を借りようかと考えていました。妻が一緒にやると言い出してくれたことで、毎日開いている本屋ができたわけで、感謝しかありません(笑)。それはともかく、僕のお勧めは「2人制」です。3人になると、1対2に分かれる可能性があるし、大人数のチーム制になると、事業規模は拡大できるでしょうが、どうしても意見の違う人が出てくると思うんです。

 そういうわけで何の負担も感じないほど今はとてもラクなのですが、慣れてくると飽きにつながるから、その点が一番心配ですね。お客さんに飽きられないように、また、僕自身が飽きないようにどう手を打つべきか、日々考えています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン