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新基準導入で日本人の半数が「高血圧患者」になる時代

日本人の半数が高血圧患者に?(写真/AFLO)

 上が135、下が85。──健康診断のためかかりつけ医を訪れたとある中高年男性は、少し高めだがいつもと変わらない血圧に安堵した。だが医者が口にしたのは想定外の言葉だった。

「135ですか……。降圧剤を飲みましょうか」

 これまで「140に届かなければ心配ないですよ」と言われていたのに、なぜいきなり……。驚いたが、担当医の指示だから仕方ない。その日から降圧剤を飲み続けることとなった──。半年後にはこのような「高血圧にされる人」が急増するかもしれない。

 今年9月に開催された日本高血圧学会の総会で、来年4月に改訂される高血圧治療ガイドラインの方針案が示された。

 これまで高血圧の治療を受ける患者が目標とする血圧は、75歳未満の成人で「140/90(75歳以上だと150/90)」だった。だが今回の方針案では、「130/80(同140/90)」未満に下げることとなったのだ。

「今後、日本医学会や日本内科学会などが草案を査読し、パブリックコメントを集めたうえで2019年春をめどに改訂ガイドラインを公表します」(日本高血圧学会事務局)

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