多忙の身ながら、夫の実家へもしっかり顔を出すサクラ
「傍目から見ると、30才を過ぎた娘の仕事にくっついて、食事から子育てから、身の回りの世話をすべてするのですから『過保護』ととる人もいるでしょう。でも、サクラさんの場合は少し違う。『介護うつ』の和津さんを元気付けるために、あえて頼りにしてバランスをとっていたんだと思います」(芸能関係者)
奥田は14日に出演したトーク番組で、サクラに演技を教えようとしたところ「お父さんの生き方と私は違う。お父さんは役が入ったら365日24時間その役で生きなきゃいけない人だけど、私は女優と自分がちゃんと使い分けられる」と言われ、「近くにこんないい女優がいるんだと思った」と明かしている。
母を支え、仕事をこなし、1才の娘の子育てをし、週末に自宅に帰ったと思ったら夫の実家へ顔を出す──今のサクラの生活は誰もがまねできるものではない。
一方で、『まんぷく』の現場関係者の間には、和津の大阪通いに一抹の不安があったという。
「サクラさんの両親が以前、別の仕事の時に現場に口を出し大変だったと聞いたことがあったので戦々恐々としていました。2011年にサクラさんの事務所が変わったのも、“両親が原因”という話もある。仕事の選び方なのか作品の中身についてなのかはわからないのですが、あんな大御所お2人に口を出されたらコワイな…と」
10月中旬、和津と奥田の自宅を訪ねた。庭いじりをする奥田に声をかけると、部屋を覗いて「和津さん、和津さん」と妻を呼ぶ。奥から出てきた和津が気さくにこう答えた。
「私が子供を産んだ時、母が見てくれたから、私もサクラから“助けて”って信号がきたら行くし、できる時は協力します。でも放っておくべき時は放っておく。うちはみんなそうなんですよ。仕事場には踏み込みません。親はでしゃばっちゃいけない。仕事に口を出すなんて一切ありませんよ。視聴者の1人としてドラマがどうなるのか楽しみにしています」
家族円満の秘密は、ほどよい距離感にあった。
※女性セブン2018年11月1日号