ビジネス

家電製品の延長保証はつけるべきか 行動経済学で考えてみた

故障時に修理に出すべきか、いっそ買い替えるかも判断材料に

 この時期、年末商戦に向けて家電メーカーがさまざまな新製品を発売する。同時に、これまでの製品は“型落ち品”となって値段が下がるため、薄型テレビやドラム式洗濯機など、高額な家電製品がお得に買えるケースは多い。その際、よく選択を迫られるのが、保証期間の延長をするかどうかだ。いったい、どう判断すべきなのか。『できる人は統計思考で判断する』(三笠書房)著者でニッセイ基礎研究所上席研究員の篠原拓也氏が、「行動経済学」をもとにアドバイスする。

 * * *
 私たちは、日常生活をしていく上で、さまざまな場面で決断を迫られる。決断をしなければならないことが、「重大なこと」や「未経験なこと」だった場合、簡単に決断できるものではない。

 たとえば、皆さんは家電量販店の店員さんから、こんなことを聞かれた経験がないだろうか。

「この製品には、メーカーの1年保証がついています。当店では、この保証期間を5年に延長するサービスを取り扱っています。500円の延長保証料をお支払いいただければ、保証期間の延長ができますが、いかがいたしましょうか?」

 これから製品を買って使おう、というときの話である。突然、保証期間の延長について聞かれて、しかもすぐに判断が求められる。しかしながら、

・まだ使ってもいない製品でどれぐらい故障しやすいものなのか。
・その製品が故障するとどれぐらい困ることになるのか。
・故障時に修理に出した場合、どのくらいの修理費用がかかるものなのか。
・製品のサイクルが短い場合、故障時に修理に出すべきなのか、それともいっそのこと、新品に買い換えてしまうべきなのか。

 こうした疑問は到底分からないし、購入時点では解決できない。このような状況で、延長保証料を支払って保証期間の延長をすべきかどうか、瞬時に判断することはかなり難しいだろう。

 こんなとき、どうすれば納得のいく判断がくだせるだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
ネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された水戸市のアパート
「赤ちゃんをかばおうとしたのか…」「複数の凶器で犯行」水戸市で死亡のネイリスト女性(31)がかつて警察に相談していた“人間関係トラブル” 
NEWSポストセブン
1995年、チャリティーゴルフ前夜祭に参加した“ジャンボ”こと尾崎将司さん(左)と長嶋茂雄さん
【追悼・ジャンボとミスターの物語】尾崎将司さんと長嶋茂雄さん、昭和のスポーツ史に名を刻んだレジェンド2人の重なる足跡 ライバルと切磋琢磨し、後進の育成に取り組んだ
週刊ポスト
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン
真美子さん(共同通信)が使用していたブランドとは
《ハワイ・ファミリーデートで真美子さんが持っていたプチプラバッグ》「同年代インフルエンサーのアスレジャーブランド」か?と話題に 実用性の高いトートバッグ、大谷は「娘のベビーカー担当」
NEWSポストセブン
郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「奥羽山脈周辺に“異常変動”が集中」「千葉県が大きく沈降」…2026年初めに警戒すべき5つの地域
週刊ポスト
ジャーナリストの溝口敦氏(左)とフリーライターの鈴木智彦氏
《溝口敦氏×鈴木智彦氏が対談》山口組抗争終結後の暴力団 勝ったはずの六代目山口組含めて勢力は縮小、トクリュウのほうが経済規模も大きく勢いがある現状
週刊ポスト