芸能

田原俊彦「完全復活」を印象づけた雪辱のLIVEパフォーマンス

57歳にしてあえて困難に挑戦し続ける田原俊彦

「復活」という言葉は、スポーツ選手ならば数字に明確に現れやすいが、芸能人の場合どこか曖昧な意味になっている。『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の著者で、21年間にわたって田原俊彦のライブに足を運び続けている芸能研究家の岡野誠氏が、田原を例に“芸能人の復活”とは何かを考える。

 * * *
 タレントならテレビ出演の再増加、歌手ならもう一度ヒット曲を生み出すこと──。芸能人の復活は、そう定義できるかもしれない。だが、数字では現せない本人の変化で、復活を読み解くこともできる。

 田原俊彦は1980年6月21日『哀愁でいと』で歌手デビュー以来、『ハッとして!Good』『抱きしめてTONIGHT』などのヒット曲を生んできた。1994年のジャニーズ事務所独立以降、新曲の売上枚数は低迷し、歌番組で披露する機会も激減。そんな長期間に渡る苦境を経て、2011年に『爆報!THEフライデー』(TBS系)のスペシャルMCに就任。テレビのレギュラーを持ち、番組も高視聴率を続けていることで、“復活”と記されることもある。

 メディア出演の増加という表面的な変化だけではなく、ライブのパフォーマンスにおいて2000年代と2010年代の田原は明らかな違いを見せている。

 40代に突入した2000年代、オリジナルの振付を省く場面が増えてきていた。年齢を重ねる男に20代と同じように踊れというのは土台無理な話である。本人にしかわからない身体のコンディションもある。徐々に簡略化されるのは仕方ないことだった。

 それでも、ファンは常に全盛期の姿を求めて、会場に足を運ぶ。期待値が高いからこそ、私は「田原俊彦はもっと動けるはずだ」と不満を抱えていた。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン