まず「糖質」に注目した場合、第一の選択肢は糖質がほぼゼロの焼酎やウイスキーなど蒸留酒だ。対して醸造酒は総じて糖質が多いとされているが、酒の種類によって、数値は大きく変わってくる。
日本食品標準成分表2015年版によれば、100gあたりの糖質は赤ワインが1.5g、白ワインが2.0gとなっている。日本酒が3.6~4.5g、ビールが3.1~4.6gなのと比べるとかなり低いといえる。
一方、カロリーで見ると評価は逆転する。ビールが100gあたり40kcal(キロカロリー)、日本酒は103~109kcal、ワインが赤白ともに73kcalとなっているのに対し、焼酎は146~206kcal、ウイスキーが237kcalと蒸留酒のほうが高い。酒のカロリーはアルコール度数と相関関係があるといわれる。
糖質、カロリー両面で見れば、ワインが比較的バランスが取れているように思える。
※週刊ポスト2018年12月7日号