芸能

上沼恵美子 久保田と武智の暴言にむしろ「傷ついた」か

7月中旬、本誌の直撃に答える上沼

「私、後輩にバカにされるようにできてんのかなあ」。それは、“西の女帝”と称される彼女とは思えない言葉だった。つぶやきの主は上沼恵美子(63才)。12月10日、自身のラジオ番組での発言だ。

 12月2日に行われた『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で審査員を務めた上沼に対し、「とろサーモン」の久保田かずのぶ(39才)と「スーパーマラドーナ」の武智正剛(40才)がインスタグラムで暴言を吐いた騒動。

 上沼は久保田と武智からの謝罪を拒否し、騒動について、多くを語らなかった。

「怒りよりも、上沼さんは傷ついた様子だったそうです。若手芸人の“暴走”なら、長くお笑いをやってる上沼さんにとって、それほど珍しいことじゃない。それよりも、最近若い芸人の中に上沼さんをバカにした態度をとる人がいた。今回の発言にもそれを感じて、気にしたのかもしれません」(芸能関係者)

 上沼は17才のときに姉と漫才コンビ「海原千里・万里」でデビュー。漫才だけでなくドラマや歌でも活躍するものの、1977年、結婚のため引退。しかし翌年本名で芸能界に復帰すると関西のトーク番組を中心に人気を集めた。

 お笑い界は、女芸人が1%以下という超男社会。女性が容姿や年齢をいじられるのは日常茶飯事。そんな中で上沼はのし上がり、“西の女帝”といわれるまでに上り詰めた。

 歯に衣着せぬ本音トークで人気を博し、関西では誰もが知る名司会者となった上沼。「関西で彼女に逆らえる者はいない」といわれるほどの地位を築いたが、ここ数年は彼女の意外な素顔が垣間見えることもあった。

 2013年には自律神経失調症、2014年には急性肝炎と、ストレスが原因と思われる病気を発症。今年3月には、夫の存在や言動がストレスで心身に不調がでる「夫源病」であると告白した。

「上沼さんは辛口ですが、実は繊細で、情に厚い人なんです。周囲のスタッフやかわいがっている後輩には目をかけ、世話を焼く。細かいことによく気づくタイプなので、そうしないと気が済まないんです。だからこそ、周りの変化に敏感でストレスもためやすいのでしょう。

 そんな彼女が最近、“後輩が無礼や”“ちょっと心が弱ってきたのを感じる”とぽつりと漏らしていたことがあったそうです。自分の後輩への思いと、周囲の自分への態度にギャップを感じていたのかもしれません」(別の芸能関係者)

『M-1』でも彼女の心が折れた瞬間があった。上沼が「ジャルジャル」の漫才についてコメントしている最中、突然MCの今田耕司(52才)が舞台裏に向かって「裏側(の人)、笑わないよー! 個人の意見だからねー(笑い)」と発言。舞台裏の様子がのみ込めなかったのか、彼女は苦笑いを浮かべるしかなく、それ以上は話さなかった。

 暴言を吐いた2人は、上沼に多大な恩があった。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン