芸能

「昏睡状態の歌丸師匠が起こした奇跡」を山田たかおが明かす

7月2日に亡くなった(時事通信フォト)

“テレビ離れ”と言われるいま、それでも視聴率20%をたびたび叩き出す『笑点』(日本テレビ系)の司会者としても知られた落語家の桂歌丸さん。闘病しながらの高座復帰も伝えられていたが、平成最後の年の7月2日、慢性閉塞性肺疾患のため死去した。享年81。

 1951年に五代目古今亭今輔に入門。その後、四代目桂米丸門下へ移り、1964年に桂歌丸に改名、1968年に真打ちに昇進。1966年の放送開始時から演芸番組『笑点』の大喜利レギュラーとして出演、2006年には司会者に就任。

 落語家としては、当初は新作を中心にしていたが、後年は埋もれた古典落語の発掘に尽力。2016年に『笑点』を卒業。晩年は入退院を繰り返しながらも高座に上がり続けた。『笑点』の座布団運びとして、長年、歌丸さんと苦楽をともにしたタレントの山田たかおが、思い出を語った。

「今年に入って容体が危うくなった時、病院に駆けつけました。昏睡状態で酸素マスクをしている歌丸師匠に『ありがとうございます』と声を掛けたら、急に目を開けて『山田君ありがとう。山田君ありがとう』と大きな声で言ってくれて……。看護師さんも『奇跡です』と喜び、また状態が良くなったのですが……。『笑点』で僕のキャラクターを立たせてくれて、感謝しかありません」

※週刊ポスト2018年12月21日号

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