2018年はスポーツ団体を牛耳る“ドン”たちが話題をさらった1年でもあった。アメフト、レスリング、ボクシング……。そんな状況下、8月に体操女子の宮川紗江(19)が告発した塚原光男・日本体操協会副会長(70)、千恵子・女子強化本部長(71)の夫婦によるパワハラ問題はここにきて思いがけない展開に。
第三者委員会はパワハラの事実を認定せず、協会は12月10日、夫妻の一時職務停止処分の解除を発表。これに泡を食っているのが、発覚時に“反ツカハラ”の急先鋒になっていた体操界OBたちだという。
「とりわけ池谷幸雄氏(48)は塚原サイドから反撃を受けないか戦々恐々でしょう。テレビで大粒の涙を流しながら熱弁を振るって宮川をかばい、夫妻の“永久追放”を訴えていましたから」(テレビ局関係者)
世界選手権の金メダリスト・村上茉愛を見出すなど、ジュニア育成に力を注ぐ立場でもある池谷氏。“ドンの反撃”に遭っているのではないか。
当人を直撃すると、「(協会からの圧力は)なくはないかな……いやいや、それがあったらそれこそパワハラじゃないですか」と笑ったが、池谷氏が、この一件でどう“着地”するのかも見物だ。
※週刊ポスト2019年1月1・4日号