2015年頃から日本への旅行者が急増


細野:そうなんだよ。まさに地方の中小のお店だとクレジットカードなどが使えるようになっていないことが多いからね。

コロ:なるほどね。じゃあ、地方などの中小のお店は、早くクレジットカードなどを使えるようにしないとダメだね。

細野:確かにその通りなんだけど、実際には、そこまで単純な話ではないんだよ。実は、クレジットカードを使うと、お店はカード会社に1~5%程度の手数料を支払っているんだよ。

コロ:え、そうだったの? そのカードの手数料はお店が負担しているの?

細野:そうなんだよ。しかも、その手数料は、お店の信用度に応じて変わってくるから、個人経営の店舗とか、中小のお店とかは信用力が低い分、カード会社から、カード決済の際の手数料が高く設定されてしまっているんだ。

コロ:なるほどね。クレジットカードには、そういう仕組みがあったから、中小のお店はクレジットカードが使えないことが少なくないんだね。でも、これまではよかったとしても、これからは海外のお客さんへの対応があるから、どうしたらキャッシュレス化を進めることができるの?

細野:まさに、そこがポイントなんだよ。まず、今回のこのキャッシュレス化の流れに合わせて、全国の銀行や地域金融機関が連携してスマートフォンを使った決済サービスに乗り出すことにしているんだよ。しかも、この仕組みは手数料は最低水準の1%台で調整しているんだよ。

コロ:へ~、仕組みが変わるときはビジネスチャンスでもあるから、いろんな動きが出てきそうだね。手数料も低くなると、やっと中小のお店でも、仕組みを導入することができそうだね!

細野:そうなんだよ。しかも、国が消費税を上げる際に中小のお店でクレジットカードなどで買い物をすると、増税分より多い金額がポイントで戻るようになるため中小のお店で買い物をしよう、という人が増えるから、中小のお店は利益を出しやすくなるね。

コロ:そうか、中小のお店はその利益を見込んでキャッシュレス化の仕組みを導入することができたりもするんだね! 

細野:このように、消費税の増税を機に、国は新しい環境に合わせた景気対策をしようとしているから、突然ニュースで「キャッシュレス化」というのがキーワードとしてよく出るようになったんだよ。

コロ:やっと、今回の事件の真相が分かったよ! あ、でも、キャッシュレス化が進むとお金の管理がユルくなって無駄使いが増えてしまうリスクがあるから、ちゃんと家計簿をつけて、収入と支出を「見える化」するようにしないといけないね。

細野:そうだね。いくらキャッシュレス化が進もうと、キチンと毎日お金を使った段階で、その金額を、その日の家計簿に書き込んでいくだけで、「金銭感覚」が衰えていくような心配はなくなるからね。

※女性セブン2019年1月17・24日号

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