国際情報

コンサート会場で60人以上の手配犯を顔認証で逮捕=中国

監視カメラの威力はスゴい

 中国では昨年1年間で、香港の人気歌手のコンサートを見に来た犯罪容疑者や指名手配犯が60人以上も逮捕されていたことが明らかになった。地元警察が会場に設置された監視カメラの顔認証システムを用いて、容疑者らを割り出し、捜査員が会場で身柄を確保するというもの。当局による社会の監視体制の強化を表す笑えない実例として、大きな話題になっている。

 ネット上では、「中国には1億7000万台もの監視カメラが作動しており、まさに牢獄にいるのと変わらない」などのコメントが書き込まれている。

 この香港の人気歌手は張学友(ジャッキー・チュン)。アンディ・ラウ(劉徳華)やアーロン・クオック(郭富城)、レオン・ライ(黎明)とともに香港の人気歌手の「4大天王」と呼ばれ、「歌神」の称号を持つ。

 歌ばかりでなく、デビュー直後から俳優としても活動。1989年には『いますぐ抱きしめたい』で香港電影金像奨最優秀助演男優賞、1990年には『スウォーズマン/剣士列伝』で金馬奨最優秀助演男優賞を受賞するなど、俳優としての実力も認められている。

 香港のスーパースターで、中国本土でも人気が高く、昨年はほぼ毎週のようにコンサートを開催している。

 ジャッキー・チュン見たさに、コンサートに指名手配犯も現れるほどの人気だ。1回のコンサートでは、観客が5万人も訪れるとあって、手配犯らも「自分一人くらい隠れていても、見つからないだろう」と思って、コンサートを見に来るようだ。ところが、最近の中国の監視カメラの顔認証技術は非常に向上しており、個人の特定能力が極めて高い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン