朴槿恵・前大統領(共同通信社)
近年は、批判の対象が「日本」全体から「安倍首相」個人に移っているのも特徴だ。
レーダー照射問題で、韓国国会の安圭伯国防委員長が1月に「安倍晋三首相が前面に出て(日韓の)葛藤を助長している」との声明を発表し、「壬辰倭乱を起こした豊臣秀吉と重なって見える」と批判した。
歴代政治家たちの“反日発言”には共通点があると姜氏は言う。
「批判的なことを国際社会に訴える傾向があります。その顕著な例は朴槿恵が欧米で日本批判を繰り返した“告げ口外交”ですが、文議長の天皇への謝罪要求も米メディアに語ったことでした。日本に直接言うことは少ないのです」
なおさら“対話”が成り立たないわけだ。
※週刊ポスト2019年3月8日号