スポーツ

ゴルフ「バンカーの新常識」 オープンスタンスにしなくてOK

バンカーでオープンスタンスは不要

 頭は動かさず、ボールを最後まで見て、手ではなく体の軸を意識してゆっくり振る──多くのゴルファーがまるで呪文のように唱える“常識”だ。しかし「これこそが上達を妨げている」と語るのが、よみうりゴルフ倶楽部(東京)所属の加藤淳プロである。今回はゴルフ大好きグラビアアイドルの園都(その・みやこ)さんが加藤プロの特別レッスンを受講した。バンカーについては、「オープンスタンスに構えるべき」とするレッスン書が多いが、加藤プロのアドバイスは?

 * * *
 バンカーショットは、砂の爆発による力をボールに伝達して打ち出すエクスプロージョンショットとなります。そのためボールの手前を故意にダフって打つと思っている人が少なくありませんが、意識しすぎて手前に入ってしまうミスが多くなってしまいます。

 正しく入らない原因として、オープンスタンスに立つように構える間違った常識を極端に実践している傾向があります。オープンに立つと、右足重心になるので、目標より手前をダフりやすくなる。またカットに打つことで砂の爆発が適正に伝わっていません。

 バンカーは砂の爆発の伝達でボールが打ち出されるため、基本的にはヘッド軌道方向に打ち出される。目標に向かってスクエアに構え、スタンス通りに打つ。フェースは距離によって開いていくのが正解です。

 砂の爆発力を伝えるためには、ボールの手前2~3センチの位置を定めて打つことが重要。バンカーに線を引いて、その左壁を正確に打つ練習を反復してやってみるのが効果的です。

【プロフィール】
◆かとう・じゅん/49歳。よみうりゴルフ倶楽部所属プロ。大学ゴルフ公開講座等の講師を務め、行動心理学を基本にしたレッスンに定評がある。

◆その・みやこ/1992年、徳島県生まれ。グラビアアイドルとして雑誌などで活躍。趣味はゴルフと温泉巡り。

撮影■藤岡雅樹 取材・文■鵜飼克郎

※週刊ポスト2019年3月15日号

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン