プロ野球もシーズン開幕直前。チームの行く末を左右するのは選手だけではない。彼らを指導するコーチ陣の役割も重大だ。猛練習で知られる広島は、佐々岡真司・投手コーチ(51)が二軍から一軍に昇格したことで、スパルタぶりに拍車がかかっている。
キャンプでは、抑えの中崎翔太(26)とセットアッパーの一岡竜司(28)以外は「全員先発でいけるように準備しろ」とブチ上げた。
「先入観を排して適性を見極めたいという意味もあるが、要は“それぐらい球数を投げ込め”と投手陣にハッパをかけたわけです。現役時代の佐々岡コーチは200球の投げ込みは当たり前。それで先発からリリーフまでフル回転しましたからね。二軍コーチ時代から、その指導は“佐々岡塾”と呼ばれ怖れられていました。緒方孝市監督(50)は1歳年下ということもあり、内心思うところがあっても佐々岡コーチを立てているようです」(広島担当記者)
そんな広島を上回る練習量なのがヤクルト。就任2年目の宮本慎也・ヘッドコーチ(48)の意向という。
「宮本ヘッドになってから、ヤクルトの練習は12球団で最もハード。練習後は芝の上に選手たちを座らせて、30分以上の熱血ミーティングということもしばしば。石井琢朗・打撃コーチ(48)と宮本さんの2人の真剣さに、和気あいあいだったヤクルトのアットホームな雰囲気が一変した」(ヤクルト担当記者)
※週刊ポスト2019年3月29日号