スポーツ

イチローの次なる人生、日米行き来し「侍ジャパン総監督」も

8回、交代で退き、歓声に応えるマリナーズのイチロー(時事通信フォト)

 日本での凱旋試合を花道にイチロー(45)が引退を発表した。観客席の声援に手をあげて応え、チームメイトと抱き合う表情からは「やりきった」という思いが感じられた。

 引退会見後、すぐさま米国へ戻ったイチローだが、「日本からのテレビやCMの出演オファーがすでに殺到しているようだ。これからは日米を行き来する生活になるだろう」(スポーツ紙記者)と見られている。

 イチローは過去に国民栄誉賞を2度打診され、現役であることを理由に固辞している。今年中に授与が決まることも十分考えられる。

 今後、日米通算4367安打のレジェンドにファンが望むのは、指導者として日本球界に関わってもらうことだろう。

「来年に東京五輪を控える侍ジャパン(野球日本代表)に何らかの形で関わることは十分考えられそうです。稲葉篤紀・監督(46)はイチローの1歳年上。2人はともに愛知県生まれで隣町に育ち、同じバッティングセンターに通っていた。高校時代から対戦も多く、お互いをリスペクトしている。稲葉監督は“イチロー選手は侍ジャパンの一員。選手にどんどん声をかけてほしい”とも話しています。

 イチローも侍ジャパンを気にかけているようで、昨年末は神戸での自主トレに五輪で中軸に座ることが期待される清宮幸太郎(19・日本ハム)を誘った。稲葉監督との関係性を考えれば東京五輪に“総監督”“助監督”などの肩書きで参加するサプライズもあるのでは」(全国紙運動部記者)

 イチローにはユニフォーム姿が一番よく似合う。2009年WBCなどで日本代表を何度も救ってきたイチローが侍ジャパンの“一員”としてグラウンドに現われる姿を見たい。

ベンチ前で選手に迎えられるイチロー(AFP=時事)

※週刊ポスト2019年4月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン