巨人に移った丸佳浩(時事通信フォト)

 巨人は戦力が抜きん出ている。キャッチャー争いが見物ですが、僕は小林誠司(29)になると思いますよ。

 4連覇を目指す広島は、丸佳浩(29)の穴が大きい。人的補償での放出ながら、長野久義(34)は広島で楽しそうにやっとりましたが、長野が3番に入って丸の穴を埋めないといかんというような状況なら厳しい。

打撃練習するソフトバンクの松田宣浩(時事通信フォト)

 一方のパ・リーグでは、これはもうソフトバンクの強さはなかなか崩せない。一~三軍まで同じ施設でやっていたが、上から下まで他球団とは活気が違う。しかもその中で一番元気なのがベテランの松田宣浩(35)でしたからね。朝イチで泥だらけになってやってましたよ。ベテランがああいう姿勢を見せると、チーム全体の底上げになります。

 昨年優勝した西武は、浅村栄斗(28)が抜けても強打は衰えない。西武のキャンプは効率的で午前の全体練習の終わりが早く、昼食の時間も短い。その代わり、午後の長い時間各々がバットをブン回してました。

 日本ハム、ロッテとAクラスを争う楽天は、則本昂大(28)の離脱が痛い。キャンプ中から「いつ開幕を迎えてもいい」くらい良い状態でしたからね。岸孝之(34)との二枚看板が崩れたとなると、厳しい闘いになる。

藤浪は復活できるか(時事通信フォト)

 最下位に予想したオリックスは、西勇輝(阪神へ)と金子弌大(ちひろ・35、日本ハムへ)が抜けて厳しいと思っていたが、新外国人のメネセス(26)が思いの外いい。キャンプでは吉田正尚(25)がポンポンスタンドに運んでいましたし、2人が上位打線でうまく機能すれば逆襲もあるかもしれません。

 ただ、大事なことなんでもう一度言うときますけど、僕は20年やってきて、予想は一度も当たったことありませんからね!

※週刊ポスト2019年4月5日号

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