クールすぎるひょっこりポーズ。ひょっこりはんもTikTokに進出中
◆バズりたいユーザーがメイン
アプリ全体としては有名になりたい、バズりたいという欲求が強いユーザーが多く、「#おすすめのりたい」(880億再生)、「#広告で有名になりたい」(40億再生)などのハッシュタグが特に人気が高い。
TikTokでは「フォロー中」と「おすすめ」しかタイムラインがないため、おすすめに載ると非常にバズりやすくなる。「広告で有名になりたい」は、選ばれると広告に採用されるというキャンペーンの名前だったが、ユーザーの願望でもあったためとても人気が高かった。同様の理由で、公式に出されたハッシュタグを付けた動画は再生数につながるため、人気が高い傾向にある。
ある女子中学生ユーザーはハッシュタグ「#おすすめのりたい」を付けて動画を投稿したところ、おすすめ欄に載った。その結果「いいね」が1万以上付き、「かわいい」というコメントが多数寄せられて大喜びしたという。
◆インスタストーリーズに載せて楽しむ層も
しかし一方で、バズることを期待してTikTokに動画を投稿するのは中学生くらいがメインであり、高校生、大学生と年齢が上がるに従って視聴中心の使い方になるという。
ある女子大生に話を聞いたところ、「TikTokはもっと若い子の場。友だちはみんな身内だけで楽しむためにInstagramのストーリーズに投稿している」そうだ。TikTokの加工機能は使いたいが、撮影した動画はあくまで仲間内で楽しむために利用しているというわけだ。
「#tiktok教室」など新しいタイプの動画も投稿されてきている。たとえば、ある動画は日常でありそうな場面を想定した英会話動画となっており、シリーズで見れば英会話が学べるようになっていた。
YouTubeなどの広告でよく見かけたリップシンク(口パク)動画はたった15秒のはず。そんな短い動画で「会話」を学ぶのは無理だと思うかもしれない。実は、選ばれた一部ユーザーは60秒までの動画を撮影、投稿できるようになっている。それによって、投稿される動画に多様性が生まれているのだ。
広い年代に普及した一方で、多くの人に見てもらいたいバズりたいユーザーだけでなく、仲間内だけで楽しみたいユーザーも増えている。今、TikTokは大きな変化の時を迎えている。