だが今、韓国人が日本式の名前を聞いたからといって、反感を持つかというと、そんなことはないだろう。インターネットでは、ハンドルネームとして日本式の名前や愛称を利用する韓国人は少なくない。漫画やアニメの主人公の名前を借りたり、自分の名前に「ちゃん」や「ちん」などの敬称をつけてハンドルネームとして使用したりしている人が相当数いる。彼らの多くは青少年だ。おそらくインターネットを通じて日本の漫画やアニメ、ドラマやバラエティー番組に多く接し、主人公たちを好きになり、あるいは「ちゃん」や「ちん」などの敬称に慣れ親しみ、ほんの冗談のつもりで真似て使ってみたのだろう。日本のことが好きだとか、日本文化が好きだということではなく、ただのお遊びという感覚ではないかと思う。
※崔碩栄・著『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館)より一部抜粋
【プロフィール】チェ・ソギョン/1972年、韓国ソウル生まれ。高校時代より日本語を勉強し、大学で日本学を専攻。1999年来日し、関東地方の国立大学大学院で教育学修士号を取得。大学院修了後は劇団四季、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど日本の企業で、国際・開発業務に従事する。その後、ノンフィクション・ライターに転身。著書に『韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由』、『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(以上、彩図社)、『「反日モンスター」はこうして作られた』(講談社)などがある。