国内

令和おじさん菅義偉氏、パンケーキ好きで息子はRADと同級生

新元号を発表する菅官房長官(共同通信社)

 内閣官房長官は、総理の直接の補佐役であり、各省庁の官僚たちのまとめ役や、災害時の対応、1日2回の記者会見を開くなど幅広い役割を担う「政権の要」。その重要ポストに2298日(4月11日時点)も在任し、歴代最長記録を更新中の凄腕議員・菅義偉氏(70才)が、にわかにスポットライトを浴びている。

 きっかけは4月1日、菅氏が、新元号「令和」を掲げたこと。ほとんど政治に興味のなかった若い女性たちから「あの七三分けの人、かわいい」などの意外な評判があふれ、官房長官は一躍「令和おじさん」として、世間に認知されたのである。

 これまで安倍晋三総理(64才)の陰に隠れてきた菅氏とは、どんな人物なのだろうか。

◆集団就職してきた苦労人

 菅氏はいわゆるサラブレッドではない。秋田県のいちご農家に生まれ育ち、高校卒業後に集団就職で上京。段ボール会社で働きながら学費を貯めて大学に進学し、横浜市議を経て国会議員にまでなった、叩き上げの苦労人である。菅氏に関する著書を持つ作家の大下英治氏が語る。

「菅さんの武器は、他の政治家にはない“したたかさ”と“胆力”、そして“調整力”です。民主党政権だった2012年8月、総裁選出馬を迷っていた安倍さんを、銀座の焼き鳥店で口説き落としたのは菅さんです。だから安倍さんは総理に返り咲いた後、官房長官に菅さんを据えることを真っ先に決めた。菅さんの存在がなければ、今の長期政権はあり得なかったのです」

 菅氏は2007年、総務大臣時代に「ふるさと納税」を発案するなどさまざまな実績を持つが、人前で誇ることはない。

「目立つことを嫌うタイプで、非常に謙虚。菅さんは安倍総理より6才年上ですが、総理が親しみを込めて“すがちゃん”と呼ぶのに対し、菅さんはいつでも“総理”と呼ぶ。くだけた会話をすることもない」(自民党関係者)

◆パンケーキが大好き

 謙虚な性格は食事にも出ている。

「昼食はいつも蕎麦で、5分程度で食べ終わるのがルーティン。選挙の時に地元・横浜を回る時はマクドナルドやジョナサンで済ませます。味覚はかなりの庶民派です」(前出・自民党関係者)

 体質的にお酒はほとんど飲めない。そんなストイックな菅氏は「甘党」で、パンケーキが好物という一面もある。

◆RADWIMPSとの思い出

 ほとんど明かされていないプライベートはどうか。菅氏は市議になる前に国会議員の秘書を務めていたが、その時代に同僚の姉で5才年下の真理子夫人と結婚。3人の息子に恵まれている。

関連記事

トピックス

なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン