【7】「成功させた」
【8】「成し遂げた」
「文化祭を成功させた」というような表現は自画自賛しているような響きがあります。「成功」の定義も曖昧ですから、事実のみを記述し、続けて反省点やさらに向上させるための意欲を伝えるべきでしょう。
「文化祭実行委員として、成功を納めました。具体的には、来場者数を1.2倍に増やしました」という文章は、一見、数字があって具体的なように見えますが、社会人が読むと「本当にあなたの成果ですか?」と疑問に思うものです。
【9】「コミュニケーション力」
【10】「リーダーシップ」
コミュニケーション力やリーダーシップのある人は、そのことを口にしなくても受け答えから伝わります。人事採用担当者の間では「コミュニケーション力やリーダーシップがあると書いている人に限って、それらがない」とよく言われます。
企業が「求める人材像」として、「コミュニケーション力」「リーダーシップ」は、よく挙げられるため、就活生も企業が求める人物像に「寄せて」エントリーシートを記述します。しかし、企業の求める人材像に合わせ、自分を企業が求める人材であるかのように書くことは避けるべきでしょう。本当にすべきことは、社会が求める人材に「なる」ことであり、そのために何年間も日々努力し続けること、これから成長し続けることです。
ある就活生は、エントリーシートによいことばかり書いたため、面接終了間際に面接官から「社会人としては、誠実に対応することが大切です」とそれとなく釘を刺されました。「盛った」エントリーシートで「盛った」面接をしても、面接が進むにつれ、その誠実ではない態度が見抜かれる可能性が高くなります。どの企業に対しても、自分自身について誠実に記述して提出するのが、結局は内定への一番の近道です。
【プロフィール】うさがわ・けいこ/1994年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手損害保険会社に入社。2018年8月より、就活塾「キャリアアカデミー」に参画し、同社が運営する就活ブログの執筆を務める。https://www.c-academy.co.jp/