ビジネス

花王アタック ゼロ、大容量&節水洗濯の増加を受け開発

低温度や少量の水での洗濯でも汚れを落とすことができる

 花王から登場した『アタック ゼロ』は、「落ちにくい汚れゼロ」「生乾き臭ゼロ」「洗剤残りゼロ」を実現した今までにない洗濯用洗剤だ。過去最大規模のモニター調査と10年間の研究による画期的な界面活性剤によって、洗濯用洗剤の新たな時代が始まろうとしている──。

『アタック ゼロ』の開発が始まったのは、2014年のこと。現在、そしてこれからのライフスタイルに即した「未来の洗剤を作ろう」というかけ声のもと、2800人に及ぶ超大規模のモニター調査を実施。洗濯シーンだけでなく、生活そのものにまで幅を広げ、どんな洗剤が求められているのか調査を行った。

 そこで見えてきたのは、忙しい共働き世帯が増え、洗濯の回数が減ったことで一度にたくさんの洗濯物を洗う家庭が増えたこと。そして、大容量・節水タイプの洗濯機が登場し、少ない水で大量の洗濯物を洗う家庭が増えてきたということだった。

 また、保温性や形状記憶などさまざまな機能をもつ化学繊維の衣類が増えたというのも特徴的だった。実は、化学繊維についた汗などの皮脂汚れは木綿に比べて落ちにくく、蓄積するとにおいや黒ずみの原因にもなるのだ。

 これらの問題を解決するのは、なんといっても高い洗浄力。「なんとなく落ちていればいい」という妥協を一切許さず、落ちにくい汚れを簡単に落とし、生乾き臭や洗剤残りをゼロにすべく、開発研究が進められた。その中で大きな役割を果たしたのが、同社が10年前から研究を進めていた新しい界面活性剤「バイオIOS」だ。

 界面活性剤は通常、油になじみやすい「親油基」と水になじみやすい「親水基」を併せ持ち、親油基の部分で油に吸着し、親水基の機能で水中に油を引き離すことで汚れを落とす。界面活性剤は油なじみがよいと洗浄力が高くなるが、その分、水に溶けにくくなるので洗濯には向かない。このジレンマを両立させて洗浄力を上げたのがバイオIOSだ。

 このバイオIOSが速やかに水に溶け、繊維の汚れに働きかけるので、繰り返し使うことで効果がアップし、衣類をよみがえらせ、清潔な状態に保ってくれるのだ。

 さらに、より少ない水量で洗濯物を洗うドラム式洗濯機は、一度落ちた汚れが再び付着しやすいが、「節水対応ポリマー」を配合することで、再汚染を防止することに成功した。

 実際に『アタック ゼロ』を使った先行モニター調査でも、「使って数回目で洗濯物が白くなってきているのを実感できた」という喜びの声や、「柔軟剤の効果が高まった」という反応もあった。洗浄力が高い分、柔軟剤の感触や香りという効果も発揮されやすくなるというわけだ。

 同社はこの春、従来製品のアタックNeoシリーズの販売を順次終了し、『アタック ゼロ』に切り替えていく。ぜひ手にとって洗濯用洗剤の新しい時代の幕開けを実感していただきたい。

※女性セブン2019年4月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

奥田瑛二
映画『かくしごと』で認知症の老人を演じた奥田瑛二、俳優としての覚悟を語る「羞恥心、プライドはゼロ。ただ自尊心だけは持っている」
女性セブン
『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん
《人気絶頂で姿を消した俳優・小橋賢児の現在》「すべてが嘘のように感じて」“新聞配達”“彼女からの三行半”引きこもり生活でわかったこと
NEWSポストセブン
NEWS7から姿を消した川崎アナ
《局内結婚報道も》NHK“エース候補”女子アナが「ニュース7」から姿を消した真相「社内トラブルで心が折れた」夫婦揃って“番組降板”の理由
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【厳戒態勢】「組長がついた餅を我先に口に」「樽酒は愛知の有名蔵元」六代目山口組機関紙でわかった「ハイブランド餅つき」の全容
NEWSポストセブン
真美子夫人とデコピンが観戦するためか
大谷翔平、巨額契約に盛り込まれた「ドジャースタジアムのスイートルーム1室確保」の条件、真美子夫人とデコピンが観戦するためか
女性セブン
日本テレビ(時事通信フォト)
TBS=グルメ フジ=笑い テレ朝=知的…土日戦略で王者・日テレは何を選んだのか
NEWSポストセブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン
「滝沢歌舞伎」でも9人での海外公演は叶わなかった
Snow Man、弾丸日程で“バルセロナ極秘集結”舞台裏 9人の強い直談判に応えてスケジュール調整、「新しい自分たちを見せたい」という決意
女性セブン
亡くなったシャニさん(本人のSNSより)
《黒ずんだネックレスが…》ハマスに連れ去られた22歳女性、両親のもとに戻ってきた「遺品」が発する“無言のメッセージ”
NEWSポストセブン
主犯の十枝内容疑者(左)共犯の市ノ渡容疑者(SNSより)
【青森密閉殺人】「いつも泣いている」被害者呼び出し役の女性共犯者は昼夜問わず子供4人のために働くシングルマザー「主犯と愛人関係ではありません」友人が明かす涙と後悔の日々
NEWSポストセブン
不倫疑惑に巻き込まれた星野源(『GQ』HPより)とNHK林田アナ
《星野源と新垣結衣が生声否定》「ネカフェ生活」林田理沙アナが巻き込まれた“不倫疑惑”にNHKが沈黙を続ける理由 炎上翌日に行われた“聞き取り調査”
NEWSポストセブン
ハワイの別荘と合わせて、真美子夫人との愛の巣には約40億円を投資
【12億円新居購入】大谷翔平、“水原一平騒動”で予想外の引っ越し 日系コミュニティーと距離を置き“利便性より静けさ”を重視か
女性セブン