ライフ

志ん朝も愛した店他、「パラパラチャーハン」の東京名店3選

「兆徳」の玉子チャーハン 650円(スープ付き)

 中華料理の王道であるチャーハンだが、米の種類や具材の組み合わせ、炒め方でまったく違った味わいになる。ここでは、ブログ「チャーハン・炒飯 美味礼賛」筆者の光安弘毅氏がオススメする“パラパラ派”が舌を巻く絶品チャーハンの名店3選を紹介しよう。

 まずは、3代目古今亭志ん朝もチャーハンや餃子を食べに足繁く通った街中華の繁盛店「兆徳」(本駒込)だ。塩味の「玉子チャーハン」(650円/スープ付き)は、卵、ネギ、ご飯だけのシンプルを極めた名物メニュー。

 白絞油を熱した中華鍋に青森県産の良質な卵2個を割り入れ、ネギ、ご飯を強火で50秒ほど炒めて完成する。卵と油でコーティングされた黄金色の米粒は、舌触りがパラパラと心地よく、噛むと富山県産コシヒカリの旨味もしっかり味わえる。

 ご飯は350gとボリュームがあり、舌も胃袋も満足する一皿だ。餡がジューシーな「焼き餃子」(6個、450円)をお供にする客も多い。

『赤坂離宮』赤坂本店の「干し海老と卵白のチャーハン」1944円

 次に紹介するのは、本格的な広東料理を供する人気有名店の「赤坂璃宮 赤坂本店」だ。本場・香港などでポピュラーな「干し貝柱と卵白のチャーハン」(1944円)は、食材の持ち味を生かして繊細な味わいを引き出す広東料理の真髄を感じられる一品。

 最初にご飯を中火でゆっくり温めながらほぐしていくのが、パラパラにするコツという。ホタテの干し貝柱は一晩水に浸けた後、2時間蒸して使う。身だけでなく、貝柱の蒸し汁も入れて炒めるご飯は、一粒一粒が貝柱の旨味をまとって滋味深い。

 カリッと揚げた黄金色の貝柱と、淡雪のような卵白、緑鮮やかなアスパラガスのコントラストも美しい。口に入れるとはらりと散り、米の旨味の余韻が残るのも見事だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン