ライフ

カルピスウォーター、ナタデココ、食べラー 平成トレンド食品

バリエーション豊富なカルピス

 いよいよ「平成の時代」もあとわずか。そこで、平成にブームを巻き起こした食品&飲料を一挙紹介。おいしさはもちろん、健康面でも、“時代に愛される理由”があった。

「平成」の響きにも世の中が慣れてきた1991年、売上目標の約5倍、年間2000万ケースのメガヒットを起こしたのが『カルピスウォーター』(アサヒ飲料)だ。当時、薄めるのが当たり前の『カルピス』が、そのまま飲めるとあって品薄になるほど人気を呼んだ。

「コンビニや自動販売機の普及に伴い、“薄めずそのまま飲める『カルピス』が欲しい”という声が高まり『カルピスウォーター』を開発。当時売れすぎて生産が追いつかず、年間2000万ケースという記録は異例で、今も伝説になっています。最近は健康志向の高まりから、体脂肪を減らすカロリーゼロの商品などバリエーションも豊富になりました!」(アサヒ飲料マーケティング本部・丸井麻子さん)

 1993年にはティラミスに続き、『ナタデココ』ブームが到来。新食感のローカロリースイーツに日本中が沸き、ナタデココを日本で初めて国内生産したフジッコがブームを牽引した。

 2009年には『桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油』(桃屋)が、ラー油を“食べる”という斬新な発想でたちまち品薄状態に。

 この頃、各メーカーの技術躍進も著しく、ノンアルコールながら本格的なビールの味を追求した『キリンフリー』、2011年には生麺のもちもち食感を実現した『マルちゃん正麺』など、革命的商品が次々に登場した。

 さらに時代は健康ブームに突入。健康志向の高まりに伴い、ゼロカロリーや糖質ゼロ商品が次々と発売される。2014年頃から高カカオポリフェノールを含んだ『チョコレート効果』(明治)を健康のために食べる人が続出。平成にヒットした飲食物は、消費者のニーズに寄り添いながら、よりおいしく、健康的に、私たちの食卓を彩ってくれている。

1991年:カルピスウォーター/アサヒ飲料
 現在は、ヨーグルトとコラボした『発酵BLEND ヨーグルト&カルピス』151円、カロリーゼロで体脂肪を減らす『カラダカルピス』173円、リッチで濃厚な『濃いめのカルピス』・定番の『カルピスウォーター』共に151円とバリエも充実。

1993年:ナタデココ/フジッコ
 ココナッツの汁を発酵させた弾力ある食感が新鮮で、そのまま食べるのはもちろんヨーグルトに入れるなど関連商品もヒットして、日本中で材料の取り合いに。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン