ライフ

首都圏中古マンションお手頃エリア 坪単価100万切る物件も

新築同然の中古マンションが値引きされているケースも(写真はイメージ)

新築同然の中古マンションが値引きされているケースも(写真はイメージ)

 都心部のマンション市場は新築の価格高騰につられて中古物件の価格さえも上昇する傾向にある。だが、都会から少し離れたエリアでは“お手頃”な中古マンションが数多く出回っている。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が、ズバリ狙い目のエリアを紹介する。

 * * *
 首都圏の中古マンション市場がやや動き始めた。東日本不動産流通機構の月間サマリを見ると、2017年の後半から目に見えて低調な動きをしていたのが、2018年の終わり頃からやや活発さを取り戻し始めた。ただし、在庫は徐々に積み上がっているのも認められる。

 取引価格は横ばいもしくは微かな上昇傾向が見られる。これは都心の高額物件が多く売買されたせいではないかと推測できる。去年の後半、高額物件の成約が増えた印象がある。ただ、東京の都心ではたとえ中古であろうと、普通のサラリーマンはマンションを買えないくらい高くなっているのも事実である。

 そこで、今回は都心からさほど離れていなくても中古マンションがお手頃な価格で買える狙い目エリアをいくつかご紹介したい。

 まず、東京23区内では都営三田線沿線の板橋区だ。特に「本蓮沼」駅以遠のエリアは、大手町直通という地下鉄沿線としてはかなり買いやすそうな物件を探せる。

 この沿線、不思議とマンションが安いのだ。ほんの3年ほど前まで駅徒歩6分程度の新築マンションが平均坪単価100万円台の中後半で販売されていた。それでも完売まで相当の時間を要した。竣工後もしばらく販売が続いていたので、おそらくその価格から値引きも行われたはずだ。

 現在の中古マンションを大手不動産サイトで検索してみた。「本蓮沼」駅以遠で築20年以内、徒歩10分以内、60平方メートル以上という条件で93物件がヒット。坪単価は133万円から270万円。50番目あたりの坪単価が207万円近辺だった。これが売り出し価格。

 現状、中古マンションが売り出し価格で成約するケースは都心の人気エリア以外ではほとんどみられない。東日本不動産流通機構が公開している在庫と成約の単価の差は1割程度ある。それをそのまま当てはめれば、このエリアでは坪単価180万円あたりが目安になりそうだ。20坪のファミリータイプで3600万円。23区内、地下鉄沿線としてはお手頃ではなかろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン