◆条件付きの奢りはめんどう
「こんな高いお店に連れて行ってくれて、そして奢ってくれてありがとうございます、みたいな感激を求めていたのかな。はあちゅうさんが著書で、ごちそうしてもらったら、4回は『ごちそうさま』を言おうと書いていたのを思い出しました。でも、私はアラフォーだし、私だって働いているし、無理して奢ってもらいたいとは思わないんですよね。無理には、経済的な無理もあるけど、気持ちの問題も大きい。条件付きの奢りって、めんどうだと思う女の人は多いんじゃないかな」
とはいえ、「奢ってもらって嬉しい気持ちがないわけではない」とも凜々子さんは言う。女のほうにだってプライドが見え隠れする。
「最初から割り勘にされたら、それはそれで引いたかもしれない。そこは難しいです。やっぱり相手の年齢とか年収とかを抜きには語れないのかな……」
この後、もやもやが晴れない凜々子さんは婚活仲間3人にリサーチをした。三者三様の意見からは、奢る・奢られ問題は、女性側のスタンスも実に多様だということが見えてきた。
◆28歳、後輩美女の場合「奢ってもらうのは当然」
30歳までに結婚! という目標を掲げる彼女の場合、若さと美貌を武器に、高スペックな男性にターゲットを絞って婚活をしているという。年齢35歳まで、年収1000万以上、大学は東大早慶(できれば東大)、これが彼女の希望だ。
「婚活デートで奢ってもらうのは当然です。そういう価値観でない男性とは知り合う必要はないと思っています。ただし、私が言ってるのは、男は女に奢るべき、ということではないですよ。自分が狙っている女、いいなと思ってる女には奢るべき、と思っています。私はそう思われるよう努力しているし、自分磨きを怠っていません」