いずれにしても、ルノーと日産の提携関係は、まずは日産の業績不振からの打開が先決となる。このまま、業績低迷が続けばルノーがより攻勢に出ることになろうし、日産のルノーへの発言力も低下する。
仏サイドもルノーの業績低迷の一方でルノーのライバルであるPSA(プジョー・シトロエン)がこのところ業績上向きの流れにあり、仏政府もPSAに肩入れしていくことも考えられる。
三菱自を含めた日仏3社自動車連合の行方は、「モビリティ新時代」も睨んでやはり日産が主導権を持っていくことが望ましいし、今さら単独で生き抜くことは3社とも難しい情勢にある。自動車大転換時代でのグローバル化の中で国策としての方向も強まっており、この国際連合がどう決着して今後に向かうのか注目される。