国内

女性介護士が「ママ」 介護付きスナックがもたらす生き甲斐

女性スタッフが利用者の飲酒量や呼吸のリズムに気を配る

 異色の飲食店が群馬県高崎市にある。その名も「介護付き高齢者スナック Go To Heaven」。開店以来、75歳以上の男性客で賑わっているという。

 今年1月にオープンした店を切り盛りするのは、ママで介護士の富澤綾子さん(24)と、准看護師の資格を持つホステス、宮川真紀さん(43)だ。2人の明るい笑顔に、客も上機嫌でグラスを傾けていた。

富澤さん(左)と宮川さん

 店内には、高齢者向けに特化した設備が充実している。血圧計や聴診器、「パルスオキシメーター」という血中酸素濃度の検査機器などが常備されており、スタッフに頼めばいつでも数値を測ってくれる。

 この日、コーラを片手にカラオケで村田英雄の『王将』や、石原裕次郎の『夜霧よ今夜も有難う』などを熱唱していたのは79歳の鈴木善一さん。スナックから車で20分ほどの老人ホーム『和が家あんなか』の入居者で、オープン以来の常連客だ。

1時間1500円でデュエットし放題

「ここに通うようになって、生き甲斐がひとつ増えたような気がするね。酒はもう飲まないけど、盛り場のムードや、若いお嬢さんとの会話が刺激になる。施設にいると、夕食後はひとりでテレビを見ているばかりで寂しいからね。一般のお客さんや他の施設の人とも話せて、ちょうどいい気晴らしになります」

 この日、鈴木さんは歌の合間に血圧と血中酸素濃度を測定してもらいながら、約10曲を歌い上げた。

関連記事

トピックス

トランプ米大統領と高市早苗首相(写真・左/Getty Images、右/時事通信フォト)
《トランプ大統領への仕草に賛否》高市首相、「媚びている」「恥ずかしい」と批判される米軍基地での“飛び跳ね” どう振る舞えば批判されなかったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
2025年10月23日、盛岡市中心部にあらわれたクマ(岩手日報/共同通信イメージズ)
《千島列島の“白いヒグマ”に見える「熊の特異な生態」》「冬眠」と「交雑繁殖」で寒冷地にも急激な温暖化にも対応済み
NEWSポストセブン
中村雅俊が松田優作との思い出などを振り返る(撮影/塩原 洋)
《中村雅俊が語る“俺たちの時代”》松田優作との共演を振り返る「よく説教され、ライブに来ては『おまえ歌をやめろよ』と言われた」
週刊ポスト
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン