娘から“孫育”で頼られ、仕事面でも目標ができた。そして、子育て中の思い出が詰まった家から出たことも大きかった。
ほかにも、猫のかわいい写真を友達と共有するためにブログを始めるなど、新しいことへの挑戦は続き、同年代の新たな友達も自然と増えたという。
「必要とされている、この実感が、空の巣症候群から抜け出すきっかけになりました。とはいえ、どれか1つのおかげというより、複数の出来事が折り重なるように心の隙間を埋めてくれたんです」
そう振り返る雲林院さん。
「つらい時は解決策が見えず、闇の中にいました。私は幸いにも、子供や夫に救われましたね」
家を離れたといっても家族の絆は消えない。新しい関係に慣れていけばいいようだ。
※女性セブン2019年6月6日号