ニシノデイジーもデビューからずっと勝浦正樹騎手で、2戦目の未勝利戦から札幌2歳S、東京スポーツ杯と3連勝した。西山茂行オーナーは「ダービーまで勝浦騎手で行く」と、スポーツ紙のコラムでも宣言。ところが、勝浦騎手は今年の年明けから勝ち星に恵まれず、トライアル弥生賞を迎えた段階でもまだ未勝利。初勝利は皐月賞前日の福島の条件戦だった。それでもオーナーサイドは勝浦騎手とともに、という思いを貫いている。

 ちなみに平成30年間のダービーでは勝ち馬だけでなく、1番人気馬も、ただ1頭を除いては前走と同じ騎手で臨んでいる。乗り替わりで1番人気に支持されながら敗れた1頭は、平成最初の年、1989年のロングシンホニー。1番人気といっても6.0倍という超混戦だったが、5着に敗れている。

 1989年といえば勝ったウィナーズサークルは、周知のようにダービー史上ただ1頭の芦毛、ただ1頭の茨城県産馬だった。やはり時代の変わり目には予期せぬことが起こるようだ。

 それが「テン乗りによるダービー制覇」ではないかと前売りオッズは示しているし、無敗のダービー馬の誕生は多くの競馬ファンが待ち望んでいる。ただ「テン乗り」というのなら、リオンリオンとランフォザローゼスの2頭も同じ。しかも両馬とも「青葉賞から初」となり、前者はさらに「GI初騎乗」、後者は「時代をまたぐ連覇」というおまけまでつく。そんなことを頭の片隅に置きつつ令和最初のダービーを見たいと思う。

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター

 

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