大トリとしてリンクに登場(写真アフロ)

◆2人の接点は?

 ボーカリストとして国内外で活動するToshlは、最近「龍玄とし」に改名。バラエティー番組やCMへの出演を増やし、活躍の場を広げている。羽生との“夢のコラボ”は、羽生の熱い思いから生まれた。

「これまでも羽生選手のコラボ相手には彼の意見が反映されていました。昨年は羽生選手が幼い頃から聴いていたCHEMISTRYとのコラボが実現。今回のToshlさんとのコラボも羽生選手サイドからのオファーによるものだったそうです」(フィギュア関係者)

 羽生とToshl。ともに世界中のファンを魅了し続けてきた2人だが、どのような接点があるのだろうか。

「Toshlさんは、2011年に『星空のネプチューン』というソロ曲を発表しています。これは、東日本大震災からの復興の思いを歌った曲。被災地である宮城県出身の羽生選手は、この曲に心を打たれ、Toshlさんとのコラボを熱望したそうです。『星空のネプチューン』は、ファンには有名な曲ですが、インディーズで出された曲なので、それを羽生選手が知っていたことにToshlさんは驚いていたのだとか(笑い)」(前出・フィギュア関係者)

 Toshlに依頼するにあたり、羽生は彼がソロで出したすべての楽曲を何度も聴き込んだという。そして、候補を『星空のネプチューン』『マスカレイド』『クリスタル・メモリーズ』の3曲に絞り込んだ。

『マスカレイド』は『オペラ座の怪人』をイメージして作られた曲。『オペラ座の怪人』は、羽生が中学生の頃から好きだったという思い入れの強い曲で2014~2015年シーズンのフリープログラムにも採用している。一方『クリスタル・メモリーズ』は、壮大なスケール感ときらめくような華やかさを兼ね備え、羽生のイメージにピッタリの曲だ。

「本来、コラボ曲は1曲なのですが、羽生選手は悩み抜いた挙句『すみません! 1曲に絞り切れません』とギブアップ宣言。結局、メジャー曲である『マスカレイド』と『クリスタル・メモリーズ』の2曲を日替わりで演じることになりました。当然、振り付けも2通り覚えなくてはならないので負担も増えますが、それが気にならないほど、大好きな曲で演じたいという気持ちが強かったんでしょう」(前出・フィギュア関係者)

※女性セブン2019年6月13日号

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