高級感溢れるインテリアはレクサスブランドの証だ
パワートレインは3.5リットルV6にトヨタお得意の2モーターハイブリッド「THS II」を組み合わせたもの。V6エンジンはミラーサイクルという高効率タイプだ。
このシステム、まずパワー的にはまったく不足はない。RX450hLは車両重量が2.2トン超と、大型オフロード4×4並みに大きいが、スロットル開度を開けるとあっという間に車速が上がる。構造的に変速段がないので、加速感も滑らかだ。
一方、燃費はこれだけの大型SUVゆえ、ハイブリッドへの期待値ほどには良くない。高速道路をそこまで飛ばさず平和にクルーズしていても、実燃費はせいぜいリッター11km/リットルというところ。都内ではおおむねリッター8km。それでも純エンジン車であれば5km台に落ちかねないことを考えれば、十分に経済的ではあった。
その後のドライブ雑感だが、3列までを使ったツーリングは思いのほか楽しいものだった。狭い3列目からはスペースに対する不満はもちろん聞かれたが、それでもりんごの花摘みを終えた日曜の午後、関越渋滞をパスするために赤城山の麓から休憩なしで一気に都心まで帰ってもたいした疲れは招かなかった。
試乗車は2列目シートに大型のディスプレイが装備されており、それは前席のカーナビの液晶画面と違って常時見ることができる。2列目、3列目の乗員はヒマなときにはその画面でテレビを見、景色の良いところにやってきたら絶景に目をやっていた。