中国情勢に詳しく、天安門事件当時、1989年4月から7月まで3カ月間、北京で民主化要求運動を取材した経験のあるジャーナリスト、相馬勝氏は次のように指摘している。
「今年は天安門事件から30年ということもあって、多くのメディアが来日した王丹氏らを当時の民主化運動指導者をとり上げたが、それから1カ月もたたない6月下旬のジュネーブセッションをとり上げた日本のメディアは皆無。天安門事件30年といっても、一過性のイベントと同じような扱いといえる。まさに、天安門事件はすでに人々の記憶から薄れつつあるという実態を表しているようだ」