トマトの抗酸化作用が期待できる
抗酸化作用とは、細胞の酸化を防ぐ働き。酸化とは、端的にいうと「老化現象」のこと。がんや生活習慣病の原因になると指摘されており、リコピンはそれを防ぐ働きを担っている。
「血管が酸化すると内膜に“錆び”ができて、動脈硬化を引き起こしますが、リコピンの抗酸化物質が予防してくれます。
トマトはリコピンを最も効率よく摂取でき、加熱することで吸収率が高まります。トマトジュースをチンして飲むといいでしょう」
身体の疲労も酸化ストレスが影響しているため、朝のリコピン摂取は疲労回復にも効果を発揮する。
「トマトジュースを毎日飲むことで血中の中性脂肪値が低下しエネルギー消費量を増やすという研究結果も報告されています。ジュースに含まれる塩分量には注意が必要ですが、朝食にコップ1杯程度ならメリットは大きいでしょう」
※週刊ポスト2019年7月12日号