発売日は、1919年の七夕──。カルピスのパッケージは、白地に青の水玉模様。天の川をイメージしたデザインだ。自伝などで三島は、戦後間もないころ、富士山麓で目にした、空の色から水玉模様の着想をえたと振り返っている。
後年、三島はまるでふるさとを思い出すかのように、モンゴル高原について語ったという。彼が96年におよぶ人生を終えたのは、1974年。その長い足跡を追うと、カルピスの水玉模様が、彼が青春をかけた草原の空に瞬く星々のようにも思えるのである。
発売日は、1919年の七夕──。カルピスのパッケージは、白地に青の水玉模様。天の川をイメージしたデザインだ。自伝などで三島は、戦後間もないころ、富士山麓で目にした、空の色から水玉模様の着想をえたと振り返っている。
後年、三島はまるでふるさとを思い出すかのように、モンゴル高原について語ったという。彼が96年におよぶ人生を終えたのは、1974年。その長い足跡を追うと、カルピスの水玉模様が、彼が青春をかけた草原の空に瞬く星々のようにも思えるのである。