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弁当の詰め方 殺菌には冷ます、水分入れないの2大ポイント

おかずはカップできちんと区切り、ご飯の上には梅干しを

 暑くなる季節は、お弁当の安全性が心配。いつもの詰め方ではおかずが傷んで危険かもしれない。そこで、食中毒から体を守る、お弁当の詰め方のポイントを確認しよう。

 食べるまでに時間が空いてしまうお弁当は、雑菌が増えてしまうと食中毒の原因になることも。保冷バッグや保冷剤を活用する方法もよいが、女子栄養大学短期大学部の食物栄養学科准教授・豊満美峰子(とよみつみおこ)さんは、詰め方にこそ注意ポイントがあると教えてくれた。

「雑菌は高温多湿を好むので、冷ます、水分を入れない、の2点が鉄則です。ご飯やおかずが温かいままで蓋をすると、蓋の裏に水滴が付いて傷む原因になります。水分はどの食材にも含まれていますが、とりわけ生野菜は避け、おかずはお弁当用カップで区切るのがよいでしょう」(豊満さん)

 ソースやしょうゆも、直接おかずにかけず、別容器に入れるとよい。さらに、殺菌効果のある梅干しや酢を使ったおかずを詰めるなど、少しの手間でより安全性を高めることができる。以下の3点を心掛けたい。

【1】ご飯もおかずもしっかり冷ます
 炊き立てや保温状態のご飯は、水分が多く温度も高い。お弁当箱に入れてすぐ蓋をすると蒸気がこもって雑菌が繁殖しやすいため、しっかりと冷ます必要がある。お弁当箱によそったら、下に空間を作って時間をおくか、もしくは冷蔵庫の急速冷凍で冷ましてもよい。

 おかずも再度火を入れて、しっかり冷ますことが鉄則。おかずを作り置きする場合、家庭ではどうしても菌の付着を避けられない。そのため、冷蔵庫で保管していても、お弁当箱に詰める前に電子レンジで加熱し直してから冷ます必要がある。

【2】水分が混ざらないように詰める
 おかず同士が接すると腐敗の原因になるため、おかずはなるべく汁気を切ってからしっかりと区切る。仕切りはアルミホイルなどのカップを使用し、水分の多いレタスなどの生野菜は使わないこと。また、詰める時は、素手でなく清潔な菜箸を使う。

 彩りに最適なミニトマトだが、ヘタには雑菌が付いているため、ヘタを取ってから水洗いをして入れること。おかずの一品として、殺菌効果のある酢と砂糖で和えれば、おいしく食べられて傷みも軽減できる。

【3】すっぱいもので殺菌
 梅干しや酢は殺菌効果があるので活用したい。梅干しはご飯やおかずを冷ました後に入れたり、刻んでご飯に混ぜ込んだりすると効果的。酢も酢飯にしたりピクルスなどを作って詰めると効果がある。

撮影/下重修

※女性セブン2019年7月18日号

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