幸福の科学は出版事業も活発で、大きな収益源と言われる。宗教学者の島田裕巳氏はこう分析する。
「多くの新宗教団体が2代目、3代目の体制となって初期の活気を失っている中、大川隆法・総裁は、日本の宗教界に残っている“最後の教祖”と言っても過言ではない。大川氏が教団を率いている限り、勢いは持続するでしょう。ただし、それ以後の状況となると見通せません」
教団のカリスマである大川隆法氏の後継者と目されていた長男の大川宏洋氏は昨年、幸福の科学との「決別」を宣言してインターネット上で教団批判を開始。“ポスト大川隆法”時代の展望は見えていない。
●取材・文/小川寛大(季刊『宗教問題』編集長)
※週刊ポスト2019年7月19・26日号
幸福の科学 東京正心館(東京都港区)