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ゆったりした雰囲気でこだわりの氷を 全国の「至福かき氷」

茶屋花冠本店「宇治金時の御氷」1200円(撮影/小澤晶子)

 ここ数年夏のスイーツの定番としてブームとなっているかき氷。そこで、落ち着いた気分でこだわりのかき氷を味わうことができる、雰囲気たっぷりの名店を紹介する。

【教えてくれたのは…】
一般社団法人日本かき氷協会代表・小池隆介さん/食べ歩きガイド『かきごおりすとVol.7』(メディアパル刊)、『日本の美しいかき氷』(旭屋出版刊)を編集。かき氷のイベントも多数主宰。

◆ゆったり味わう至福のかき氷

■茶屋花冠本店(はなかんむりほんてん)
・住所:千葉県香取市佐原イ1902-4
・営業時間:10:00~17:00 
・定休日:金曜(6月~8月は無休)

 江戸時代に宮中で食べられていたかき氷を再現。最高級抹茶、きび糖をふんだんにふりかけ、三度炊きしたこしあんをトッピング。シンプルなのに奥行きのある味に。

 店内は大正ロマンを追求したインテリア。紅茶は、オールドノリタケやエインズレイなどの高級食器で提供される。

 三度炊きしたこしあんと三星園上林三入の最高級抹茶を使用。「宇治金時の御氷」1200円。

■ホテルニューオータニ KATO’S DINNING & BAR
・住所:東京都千代田区紀尾井町4-1 日本料理KATO’S DINING & BAR
・営業時間:11:30~22:00(かき氷は14:00~17:00、9月30日まで)
・定休日:なし

 優雅な雰囲気のダイニングバー。都会の緑を望む居心地の良い空間で、かき氷とともにお酒も楽しめる。

「サツキかき氷」は、日光の天然氷を1時間ほど室温に置き、あえて粗く削ってふわふわの食感に。厳選食材を使い香り高いソースとマカロンをトッピングした一品。和三盆、いちご、抹茶を含め全5種類。

 ソースはライチハチミツとマスカルポーネ。氷の下に入ったブラマンジェには、船橋屋「くず餅乳酸菌」を使用。「サツキかき氷 ブラマンジェ」2318円。

 マスクメロンの果肉をソースにも使用。下にはこんにゃくゼリーが。「サツキかき氷 メロン」2318円。

ホテルニューオータニ KATO’S DINNING & BAR「サツキかき氷 ブラマンジェ」2318円(撮影/小澤晶子)

■みやけ 旧鴻池邸表屋
・住所:奈良県奈良市鳥見町1-5-1
・営業時間:10:00~17:00ラストオーダー
・定休日:日曜

 1800年代に大阪に建てられた旧鴻池邸表屋が保存のため奈良市に移築され、和菓子・カフェの店舗として再生。北海道・十勝の契約農家で作られたあずきを使用したあんに定評あり。

 歴史的建造物と涼やかな庭園を眺めながらかき氷を楽しめる。正座が苦手な人も座敷用のいすがあるので、リラックスできる。

 奈良県で作られた無農薬のブルーベリーがどっさりの「ブルーベリー氷」は835円。

みやけ 旧鴻池邸表屋「ブルーベリー氷」835円(撮影/松井ヒロシ)

■茶の西田園
・住所:埼玉県熊谷市妻沼1523
・営業時間:8:30~19:30(かき氷は水~日曜11:00~16:00)
・定休日:月曜

 明治元年創業の老舗のお茶問屋に併設された喫茶室。地元熊谷の地下水を使った貫目氷を細かく削り、ふんわりした食感に。シロップはすべてオリジナルで、後口スッキリ。

 お茶や素材の組み合わせが絶妙で甘すぎず、食後にのどが渇かない。地元の人も「氷を飲みに行こう」と一休みに訪れる。

 煎茶と抹茶の絶妙なハーモニーが美味な「玄米茶あずきミルク」750円。ほうじ茶とショコラがコラボ、オレンジの酸味が◎な新作「こがしほうじのオレンジショコラ」は880円。

茶の西田園「玄米茶あずきミルク』750円(撮影/小澤晶子)

※女性セブン2019年7月25日号

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