「リン酸塩を多量に摂取すると、カルシウムの吸収が阻害され、骨粗しょう症のリスクが高くなると指摘されています。さらにラットを使った動物実験では、腎臓や大動脈に石灰が沈着する現象が起こることがわかっており、腎結石や動脈硬化につながる恐れがある。人の場合は1日7g(小さじ1杯程度)までは大丈夫だといわれていますが、リン酸塩は加工肉に限らず、食品添加物を使用したほとんどの加工食品に使われている。過剰に摂取している可能性が非常に高い添加物です」
お弁当を見栄えよく彩る真っ赤なソーセージにも危険が。垣田さんが解説する。
「あの鮮やかな色は、『赤107』『黄106』のように、色と数字を組み合わせて呼ばれる『タール系着色料』で色がつけられていることがある。昔はコールタールから作られていましたが、今は石油製品から化学的に作っています。発がん性のリスクがあるものや、子供の発達障害と関連があるとされるアルミニウムが含まれているものも。加工肉に限らず、お菓子にもよく使われる着色料です」
「無塩せき」と表示がある加工肉には、亜硝酸ナトリウムが使われていない。加工肉を買う時は、必ず「無塩せき」を選び、さらに添加物のチェックを忘れないようにしたい。
※女性セブン2019年8月22・29日号