昭和30年代は百貨店だったが、昭和40年代に入りスーパーが売り場の主流に(写真/ニチレイフーズ)
三浦氏も山本氏も「冷凍食品の利点は“手抜き”ではなく“手間抜き”」と声を揃える。
餃子一つとっても、油なしから始まり、水なし、フタなしと調理法がより手間いらずに進化。フライパンに置いて焼くだけで見事な羽根付き餃子が完成する商品も登場している。
冷凍食品は時短、保存の時代から、食感や香り、美味しさを追求する時代に突入した。アサリ蒸し、豚の角煮、小あじの南蛮漬けなど料理の種類も多彩化。冷凍食品だけでも“贅沢な食卓”が作れる。消費税率が引き上げられる10月以降、冷凍食品の需要はますます拡大するだろう。
電子レンジ対応のコロッケは画期的だった(写真/ニチレイフーズ)
※週刊ポスト2019年9月6日号