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トヨタとスズキの資本提携 豊田家と鈴木家の絆は永遠か

年の差は26歳(写真/AFP=時事)

 3年越しのビッグニュースだった。8月28日、トヨタとスズキが資本提携を発表。2016年から進められてきた協議が実った形だ。全国紙経済部記者が語る。

「トヨタが960億円を出資してスズキ株を2400万株(5%)取得し、スズキは480億円分のトヨタ株(0.2%)を持つという内容でした。

 トヨタは過去、ダイハツや日野自動車の子会社化をはじめ、SUBARUなど多くの自動車メーカーと提携してきましたが、トヨタ株の所有を認める形をとったケースは、2017年のマツダとの提携以来2度目で、数少ない事例です。スズキが圧倒的なシェアを誇る世界第4位市場・インドでの強さが狙いにあるとみられている」

 今回の提携が実現したのは、豊田家と鈴木家の“絆”の強さによるところが大きいと見る向きもある。

「両社はどちらも自動織機会社としてスタートし、創業者の豊田喜一郎と鈴木道雄はともに静岡県出身。1975年の排ガス規制でスズキのエンジンが基準を下回った際には、トヨタがエンジンを提供するなど、スズキの窮地を救ってきた経緯もある。

 今回の資本提携は、そうした歴史の中で、鈴木修会長(89)が豊田章男社長(63)に申し入れて実現した。章男社長の父・章一郎名誉会長のことを、鈴木修会長は“兄のような存在”と慕ってきた。章男社長には、父が懇意にする鈴木修会長に協業を持ちかけられれば断わりにくいという思いもある。自動運転やエコカー技術に多額の研究開発費を投じるトヨタとの協業は、スズキの今後にとって非常に大きな意味を持つ」(同前)

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