しかしながら、比率は低いものの「自分が復帰する立場でも、復帰を受け入れる立場でも反対」と回答した人が7.4%いる点は無視できない。働く主婦層以外の属性では、もっと比率が高い可能性もある。フリーコメントに寄せられたのは、以下のような声だ。

「一度、辞める気持ちを持った職場は、また何かあると辞めたくなると思う」
「嫌で辞めている会社には戻らない。復帰も興味なし」
「一度辞めたと言う事はどのような理由にせよ、そこに居られなかった何かがあるのであろう」
「退職の仕方にもよると思う。自分の意思で退職して復帰となるなら反対」

 その他、一言、「あり得ない」というコメントもあった。

 これまでの日本の企業文化は、新卒で採用された会社で定年まで勤め上げることを基本とする雇用慣行によって培われてきた面がある。その価値観に照らし合わせれば、退職を重くとらえ、自発的な退職は会社への“裏切り行為”と捉える人もいるかもしれない。

 また「退職の仕方にもよる」という声もあったように、退職時に一悶着あった人が復帰するような際には、周囲からの反対が大きい場合もある。出戻り採用を推進する際には、自社の企業文化や退職背景などと照らし合わせながら、個々のケースで適切に判断する必要がある。

 では、出戻り採用“される”側は、元の会社への復帰が決まった際、どんな心境になるのだろうか。調査では、以下の結果となった。

【表3】しゅふJOB総研アンケート(有効回答数=744)

【表3】しゅふJOB総研アンケート(有効回答数=744)

「その時になってみないとわからない」の次に多かったのが、「退職後に成長した姿を見せたい」「今度は辞めないように頑張ろう」というポジティブな心境だ。「一度辞めたのに申し訳ない」「また辞めることにならないか不安」「一度辞めた手前、格好わるい」など、ネガティブな心境よりも上位にきている。

 復帰時に生じているポジティブな心境を上手く活かしてもらえれば、出戻り社員を採用するメリットはさらに高まるはずだ。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン