のどを鍛える曲の選び方

「『北国の春』なら、最後の盛り上がる部分をしっかりと長く響かせれば、効果的にのどを鍛えられます。ただし負担も大きいので、ロングトーンばかり続けて歌うのは避けましょう」(福島氏)

 のどのトレーニングに適しているのは歌謡曲やフォークばかりでない。福島氏が推奨するのは「童謡」だ。

「『赤とんぼ』『虫の声』『幸せなら手をたたこう』などの童謡はテンポがゆったりとして音階が明瞭で、地声で歌えます。歌詞にオノマトペ(擬音語)が入っていたり同じフレーズの繰り返しが多く、カラオケ初心者に向いている。幼い頃の懐かしい記憶を辿りながら、楽しく歌えることもメリットです」(福島氏)

 一方、のどを鍛えるには不向きな曲もあるという。

「例えば森進一『冬のリヴィエラ』、クリスタルキング『大都会』、石川さゆり『天城越え』といった高音のパートばかりが続く曲は、のどに負担がかかりやすい。とくに『天城越え』のサビのパートや、『大都会』の冒頭部分はのどを痛める恐れがあります。近藤真彦『ギンギラギンにさりげなく』などアップテンポの曲も、一般の人はのどに負担をかけやすいので注意してください」(福島氏)

※週刊ポスト2019年10月4日号

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