「最も知名度の高かった諸星和己は解散後、事務所から独立。ファンクラブ限定で発売していたこともあって、解散後初めてオリコン100位以内に入ったシングルは2004年の『Real Action』で56位でした。
事務所に残留したメンバーの解散後初シングルのオリコン最高位を見ると、佐藤アツヒロ20位、赤坂晃27位、山本淳一は大野智や生田斗真などとユニット『Junichi&JJr』を組んで35位でした(赤坂と山本はのちに退所)。1994年に事務所を離れた大沢樹生と佐藤寛之の独立後初のソロシングルは59位と54位でした。ちなみに、男闘呼組の成田昭次はグループの活動停止後、1994年に『永遠のひととき』を発売。当時はジャニーズ事務所に残っていましたが、オリコン40位でした」
過去の例を見ると、ジャニーズ事務所でグループとして一時代を築いても、解散後のソロ歌手としては厳しい数字が残っている。木村拓哉はどうなるか。
「木村の場合は別格という気がします。SMAPは人気が落ちないまま解散しましたし、解散後も木村は主演ドラマで高視聴率を取っている。今回のアルバム製作陣もB’z稲葉浩志、森山直太朗、槇原敬之、いきものがかり水野良樹など豪華なメンツが揃う。時代は違いますが、アルバムではあおい輝彦もオリコントップ10に入れなかった。もし木村拓哉が1位にでもなれば、大変な快挙になります」
SMAPはアイドルの概念を変え、新たな時代を作ってきた。木村のアルバム発売を発表した2日後の10月1日には、香取慎吾が新曲『10%』をサプライズで配信リリースし、同日付のオリコンデイリーデジタルシングル(単曲)ランキングなどで1位を獲得。
木村拓哉も初のソロアルバムで、ジャニーズにおける“グループ解散後のソロ歌手は苦戦する”というジンクスを破れるか。